EIP/ERC ユースケース別早見表 2026|トークン・NFT・アカウント抽象化・DeFi規格の逆引き

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EIP/ERC ユースケース別早見表 2026|トークン・NFT・アカウント抽象化・DeFi規格の逆引き
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    「何を作るか」から引けるEthereum標準規格の逆引きリファレンス——トークン・NFT・アカウント抽象化・DeFi・ガバナンス・コアの各ユースケース別に、主要な EIP/ERC を概要と用途つきで1ページに整理しました。実装時に「この機能はどの規格か」をすぐ引けることを目的にしています。

    EIP と ERC の違い(30秒)

    • EIP(Ethereum Improvement Proposal):Ethereum全体の改善提案。コア(プロトコル)・ネットワーキング・ERC などのカテゴリを含む総称
    • ERC(Ethereum Request for Comments):EIPのうちアプリケーション層の標準(トークン・NFT等)。ERC-20 も正式には EIP-20
    • 本記事は「作る側」の視点で、実装で選ぶ規格を用途別に並べています。網羅ではなく実装頻度で選定し、各規格の深掘りは個別記事へ動線をつけています

    1. トークンの基礎規格

    規格名称概要・用途
    ERC-165Interface DetectionsupportsInterfaceで対応インターフェースを検出。ほぼ全規格が依存する基盤
    ERC-20Fungible Token代替可能トークンの標準。ガバナンス/ユーティリティ/決済トークンの基本
    ERC-721Non-Fungible Token一意なNFTの標準。会員権・チケット・アート・証明書
    ERC-1155Multi TokenFT/NFTを1コントラクトで混在・バッチ発行。ゲームアイテム・座席カテゴリ在庫
    ERC-777Advanced FT (hooks)送受信フック付きの高機能FT。再入可能性の懸念から採用は限定的
    ERC-3525Semi-Fungible TokenID+数量を持つSFT。債券・分割可能な権利の表現

    2. NFTの拡張・応用

    規格名称概要・用途
    ERC-2981NFT Royaltyロイヤリティ情報の標準。二次流通の収益還元(※強制力はマーケット側依存)
    ERC-4907Rentable NFT所有者と利用者(user)を分離+期限付き。NFTレンタル・期間貸与
    ERC-5192Soulbound (SBT)譲渡不可NFT。会員資格・証明書・非転売チケット(詳解: SBT解説
    ERC-6551Token Bound AccountsNFT自身がスマートアカウントを持つ。キャラNFTが資産/装備を保有(詳解: ERC-6551解説
    ERC-4906Metadata Updateメタデータ更新をイベント通知。動的NFT(状態変化の反映)

    NFTチケット/会員権の実装は NFTマーケットプレイス開発で詳しく扱っています。

    3. 署名・認証・アカウント抽象化(ウォレット)

    規格名称概要・用途
    EIP-712Typed Data Signing人間可読な構造化データ署名。permit・Snapshot投票・SIWEの基盤
    ERC-1271Contract Signature Validationコントラクトウォレット(Safe等)の署名検証。スマートアカウント必須
    EIP-4361Sign-In with Ethereumウォレット署名でログイン(SIWE)。入場認証・認可
    ERC-4337Account AbstractionEntryPoint/Bundler/Paymasterでスマートアカウントを実現。ガスレス・Passkey・セッションキー
    EIP-7702Set EOA CodeEOAに一時的にコードを委任しAA機能を付与。既存アドレスのまま拡張
    ERC-7579 / 6900Modular Smart Accountsスマートアカウントをモジュール(プラグイン)で拡張する標準
    ERC-5792Wallet Call APIwallet_sendCallsで複数操作をバッチ依頼するウォレットAPI
    ERC-6492Signature for Predeploy未デプロイのスマートアカウントの署名を検証。counterfactualなAAで実務的

    4. DeFi・金融プリミティブ

    規格名称概要・用途
    ERC-4626Tokenized Vault利回りボールトの標準。預入/引出とシェア計算を統一
    ERC-2612Permit署名でapprove(ガスレス承認)。承認+実行を1トランザクションに
    ERC-3156Flash Loans同一トランザクション内で借入・返済するフラッシュローンの標準

    各論の詳解:ボールトは ERC-4626 トークン化ボールト、フラッシュローンは フラッシュローンの仕組み。トークン発行・ステーブルコインの規制は 改正資金決済法を参照。

    5. ガバナンス・DAO

    規格名称概要・用途
    ERC-5805Voting with Delegation投票権のスナップショット+委任。OpenZeppelin Governorの基盤
    ERC-6372Contract Clock投票期間の基準(block/timestamp)を統一。5805と併用

    DAOの法人化・運営設計は DAO 合同会社の設立・運営ガイド、DAO全般は DAO の作り方で扱っています。

    6. アップグレード可能性(プロキシ)

    コントラクトは原則不変のため、ロジックを更新可能にするにはプロキシパターンを使います。実装で必ず選択を迫られる領域です。

    規格名称概要・用途
    ERC-1967Proxy Storage Slots実装アドレス等を格納する標準スロット。各プロキシ方式の共通土台
    ERC-1822UUPSアップグレードロジックを実装側に持つ軽量プロキシ。ガス効率が良い
    ERC-2535Diamond (Multi-Facet)複数ファセットに機能分割し、コントラクトサイズ上限を回避。大規模向け

    アップグレード機構は権限集中・ストレージ衝突などのリスクを伴うため、公開前の スマートコントラクト監査が特に重要です。

    7. コア・インフラ(プロトコルEIP)

    規格名称概要・用途
    EIP-155Chain ID / Replay ProtectionchainIdを署名に含め、他チェーンへのリプレイを防止
    EIP-1559Fee Marketbase fee+priority feeの手数料モデル。ガス予測性を改善
    EIP-4844Proto-Danksharding (Blobs)blobでL2のデータ手数料を大幅削減(Dencunで導入)
    EIP-3675The Merge (PoS)PoW→PoS移行を定義したコンセンサス変更

    EIP-4844(blob)によるL2手数料削減の実際は データ可用性(DA)レイヤーL2 完全マップで扱っています。

    8. ユースケース別の選び方

    • ファントークン/ガバナンス:ERC-20 + ERC-5805/6372(+Snapshotはオフチェーン)
    • NFTチケット/会員権:ERC-721 or 1155、非譲渡は ERC-5192、ロイヤリティは ERC-2981、入場は EIP-4361
    • 一般ユーザー向けウォレット:ERC-4337(+Paymasterでガスレス)、既存EOA拡張は EIP-7702、署名検証は ERC-1271、承認簡略化は ERC-2612
    • 利回り/DeFi:ERC-4626(ボールト)、ERC-2612(permit)、ERC-3156(フラッシュローン)
    • 低コスト運用:L2+EIP-4844の恩恵を受けるチェーンを選ぶ

    各規格はコントラクトの安全性に直結します。公開前の スマートコントラクト監査を前提に設計してください。

    XTELA の実装支援

    本セクションは XTELA のサービス紹介です。本文中立の解説とは分離して掲載しています。

    XTELA は 2018 年以降 50 案件以上のブロックチェーン開発を支援。用途に応じた規格選定(ERC-20/721/1155、ERC-4337 によるスマートアカウント、ERC-4626 ボールト等)からコントラクト実装・監査まで一気通貫で対応します。無料技術相談はこちら

    本記事は XTELA JAPAN 株式会社が作成しました。 規格選定・実装のご相談は無料技術相談からお問い合わせください。

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