Conduit徹底解説 2026|OP Stack/Orbit両対応RaaSとZora・Mode・Roninを支える運用ノウハウ

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Conduit徹底解説 2026|OP Stack/Orbit両対応RaaSとZora・Mode・Roninを支える運用ノウハウ
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    Conduit は、OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK に対応する Rollup-as-a-Service(RaaS)プロバイダー。2026年4月時点の料金は Trial Testnet $250/月、Growth プラン $60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%、Pro/Enterprise は個別見積もり(Conduit公式)だった。2026年9月の料金ページでは、Growth も金額を載せない個別見積もり+シーケンサー利益5%になっている。Ronin、Zora、Mode、Aevo、Proof of Play 等のチェーンを運営し、L2BEAT で Conduit 経由と表示されるのは21件(2026年9月)。

    Conduit の本質は、「スタック迷子の吸収役」として OP Stack と Arbitrum Orbit を跨ぐポジションを取ったことにある。

    Caldera / AltLayer / Gelato / Zeeve との競争の中で、Conduit は Zora・Mode・Ronin などの運営実績で差別化。本記事は、L2 を自社運営せず RaaS に委託する発注者の視点で、Conduit の採用判断を整理する。

    1. 3分サマリー

    • OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK 対応の RaaS、2022年創業、米国
    • 料金 Trial Testnet $250/月、Growth プラン $60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%、Pro/Enterprise は個別見積もり(2026年4月時点・Conduit公式)。2026年9月の料金ページでは Growth・Pro・Enterprise とも個別見積もり+シーケンサー利益5%
    • 運営チェーン:Ronin、Zora、Mode、Aevo、Proof of Play、Orderly、Parallel 他(Kraken の Ink は L2BEAT 上 Gelato 経由)
    • Seed $7M(Paradigm リード、2023/3)、Series A $37M(Paradigm と Haun Ventures が共同リード、2024/6)
    • Base / Caldera / AltLayer / Gelato / Zeeve と競合するが、Zora・Mode・Ronin などの運営実績で差別化
    • RaaS評価5軸 21/25:採用実績5・RaaSノウハウ5が満点

    2. Conduit の位置付け

    Conduit は L2 の「自社運営したくないが自社チェーンは持ちたい」事業者向けの運用委託サービス。Sequencer・Validator・Batch Poster・モニタリング・インシデント対応を Conduit が代行し、発注者は dApp 開発とユーザー獲得に集中できる。

    シーケンサーの運用:Conduit は自社で最適化したシーケンサー構成(G3)を公式ドキュメントで案内している。公式 FAQ では、各顧客に専用の SLA があり、最短1時間未満で対応する選択肢もあるとしている。Aevo は別ベンダーから 2024年に Conduit に移行した実績がある。

    2層の事業モデル

    テナント型運用(中小〜中堅)

    Growth プラン $60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%(2026年4月時点・Conduit公式)で Conduit が全運用を代行。Zora / Mode / Proof of Play 等が該当。

    エンタープライズ運営(大型案件)

    大型カスタマイズ・独自 SLA・セキュリティ要件の案件は個別見積もり。

    3. 料金体系の3層分解

    プラン料金用途
    Trial Testnet$250/月(2026年4月時点・Conduit公式)PoC・検証用。数日でデプロイ可
    Growth (Mainnet)$60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%中小〜中堅 dApp / ゲーム / SocialFi(2026年4月時点・Conduit公式)
    エンタープライズ個別見積もり取引所・大手事業規模の大型案件

    2026年9月の料金ページでは、Growth・Pro・Enterprise はどれも金額を載せない個別見積もりで、シーケンサー利益の5%が加わる形になっている。Trial Testnet は $250/月のまま。

    Time to Mainnet の短縮効果:自社運用なら数ヶ月〜1年かかる L2 立ち上げが、Conduit なら数週間で完了する。これが発注者の意思決定軸で最も重い。

    4. 運営中のチェーン

    チェーン運営者特徴
    RoninSky Mavisゲーム向けの OP Stack L2。L2BEAT 上で Conduit 経由のチェーンのうち預かり資産が最大(約2.5億ドル、2026年9月)。データの置き場は EigenDA
    ZoraZora LabsNFT / Social 特化 OP Stack L2
    ModeMode NetworkDeFi インテント / AI エージェント
    AevoRibbon FinancePerp / Options 取引
    Gitcoin(PGN)Gitcoin公共財ファンディング。2024年に終了(L2BEAT)
    Proof of Play / Orderly / Parallel各運営者ゲーム / DeFi インフラ

    5. OP Stack / Orbit 両対応の意義

    Conduit の戦略的特徴は「OP Stack と Arbitrum Orbit 両方をサポートする中間ポジション」である。

    意義1:スタック迷子の吸収

    発注者がスタック選定で迷っている場合、「Conduit に相談すれば両方比較できる」という価値を提供できる。

    意義2:撤退リスクの二重化回避

    どちらか一方のスタックが衰退しても Conduit 自身は継続できる構造。Polygon CDK 撤退のようなリスクに強い。

    意義3:Agglayer CDK 対応、zkSync ZK Stack は未対応

    Conduit は OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK に対応。zkSync ZK Stack は未対応のため、ZK Stack 系 L2 を検討する場合は他 RaaS(Caldera 等)を併用する必要あり。

    6. 主要指標(2026年4月時点)

    60+
    Mainnet 運営チェーン数(2025年10月時点、Conduit公式)/ テスト含む総デプロイ 300+
    $60K/年
    Growth プラン年額(実質約$5,000/月)+5%(2026年4月時点)
    $44M
    累計資金調達(Seed+Series A)
    Ronin
    Conduit 経由で預かり資産が最大のチェーン(L2BEAT、2026年9月)

    7. RaaS評価 5軸スコア

    XTELA が5つの軸で採点した評価。スコアと根拠は2026年4月時点のもので、主要指標の最新値は第5章を参照。

    Conduit RaaS評価5軸スコア:採用実績5・カスタマイズ3・手数料4・長期継続性4・RaaS5、総合21/25
    図 7-1:Conduit RaaS評価5軸スコア
    軸スコア根拠
    採用実績5/5Ink / Zora / Mode / Aevo / Gitcoin の著名チェーン運営実績
    カスタマイズ自由度3/5OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK 対応(zkSync ZK Stack は未対応)
    手数料モデル4/5Growth プラン $60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%、Trial Testnet $250/月、Pro/Enterprise は個別見積もり(2026年4月時点・Conduit公式)
    長期コミットメント4/5Seed $7M(Paradigm リード、2023/3)、Series A $37M(Paradigm と Haun Ventures が共同リード、2024/6)の財務基盤
    RaaS 運用ノウハウ5/5Kraken Ink を支える実運用ノウハウ、インシデント対応実績

    総合:21 / 25。採用実績と RaaS ノウハウが満点。zkSync ZK Stack 未対応(OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK は対応)がカスタマイズの減点要因。

    8. 競合 RaaS 比較

    RaaS対応スタック看板案件特徴
    ConduitOP Stack / Orbit / Agglayer CDKRonin / Zora / Mode3スタック対応。本番プランは個別見積もり+シーケンサー利益5%
    Calderaマルチスタック(OP/Orbit/ZK Stack)Syndr / Manta 等Metalayer で相互運用、100+ ロールアップ
    AltLayerOP Stack + AVSXterio(100万ユーザー)MACH/VITAL/SQUAD AVS、EigenLayer 統合
    Gelato RaaSOP Stack / Orbit / Polygon CDKInk(Kraken) / LiskWeb3 Function / Relay と統合
    ZeeveOP Stack / Orbit / Polygon CDKエンタープライズ中心インド発、エンタープライズサポート厚い

    9. 日本企業の意思決定と導入ステップ

    意思決定マトリクス

    • 自前組める大企業(内部エンジニアリング 20人+):Conduit 不要、自社運用
    • ゲーム / 中堅大手(主戦場):Conduit が第一候補。Time to Mainnet の短縮効果が大きい
    • 金融規制案件:Conduit 単独では規制対応不十分。パートナー企業(法務・監査)併用が必要

    日本企業が Conduit 経由で L2 を立ち上げる6ステップ

    1. 事業要件定義(TX 数見込み、トークン発行要否、用途別の判断パスの確定)
    2. スタック選定(OP Stack vs Orbit)
    3. Conduit と Trial Testnet 契約($250/月、2026年4月時点・Conduit公式)で PoC 実施(1-2ヶ月)
    4. dApp 実装 + Anchor パートナー誘致
    5. Mainnet 契約(Growth プラン $60,000/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%、Pro/Enterprise は個別見積もり、2026年4月時点・Conduit公式)で本番ローンチ
    6. 運用モニタリング + インシデント対応体制構築

    「Conduit RaaS を採用しなくてよい」定量目安

    下記の場合、Conduit より自前運用 / 別 RaaS / 既存 L2 テナントが合理的。

    • 社内インフラエンジニア > 20人かつ SRE 体制あり — 自前運営のほうが TCO / 統治設計上の主権を担保しやすい
    • 年間オンチェーン売上見込み < $1M — Growth プランの年額(2026年4月時点で $60k)+ 5%シェア の比率が高すぎる
    • 月間 TX < 10万件 — 専用 L2 を持つ閾値に達せず、Arbitrum / Base テナントが合理的
    • zkSync Elastic Chain(ZK Stack)を採用したい — Conduit の対応スタックは OP Stack / Orbit / Agglayer CDK で ZK Stack は含まれない。ZK Stack 系は Caldera 等が選択肢
    • 運用主権(シーケンサー / アップグレードキー)を完全に自社に置きたい — マネージド前提の Conduit と方針が合いにくい。ただし公式 FAQ では、求めればチェーンの鍵を指定のウォレットへ渡すことが標準の契約とされている

    10. 他のL2選択肢との使い分け

    ※ ユースケース別の判断軸:自社経済圏を持つべきか/既存L2上に載せるか自社L2を持つか/Ethereum 担保とコスト最適化のどちらを優先するか — 詳細は「L2完全マップ 2026」を参照

    自社L2 を持ちたい読者の実装レイヤーで第一候補。Ethereum 担保・コスト最適化のいずれにも対応可。独立経済圏(既存L2エコシステムから離れた自社経済圏)でエンタメ・ゲーム案件には特に強い。金融規制は他パートナー併用推奨。

    主要数値の参照ソース(2026年4月時点)

    Conduit 採用チェーン・料金体系・OP/Orbit 両対応関連は下記から引用。

    11. まとめ

    Conduit は、OP Stack / Arbitrum Orbit / Agglayer CDK に対応する RaaS で、Zora・Mode・Ronin などの運営実績と Paradigm バックアップの財務基盤で、RaaS市場の主要プレイヤーに位置する。RaaS評価5軸21/25で Caldera(マルチスタック)や AltLayer(AVS 統合)と並ぶ選択肢。

    この記事の主要ポイント

    • OP Stack / Orbit / Agglayer CDK 対応の RaaS、60+ Mainnet 運営(2025年10月時点、Conduit公式)/ テスト含む総デプロイ 300+
    • Growth プラン $60K/年(実質約$5,000/月)+ シーケンサー利益5%、Trial Testnet $250/月、Pro/Enterprise 個別見積もり(2026年4月時点・Conduit公式)。2026年9月は Growth も個別見積もり+5%
    • Ronin・Zora・Mode などの運営実績(Kraken の Ink は L2BEAT 上 Gelato 経由)
    • RaaS評価5軸21/25、採用実績と運用ノウハウが満点
    • 2026年9月16日、Zora・Mode・Metal の更新の権限が Superchain の管理から Conduit のマルチシグ(11人中4人で承認)へ移った
    • 日本企業は Time to Mainnet 短縮 + ゲーム/エンタメ案件で第一候補

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    法務・規制レビューは専門パートナー併用が前提

    Conduit に運営委託する場合のシーケンサー収益分配契約・Anchor partner との SLA・委託先障害時の責任範囲(インシデント・データ消失・法執行協力)の整理は、本記事は技術・事業構造の整理であり、個別案件の法的助言ではない。実際の採用判断・契約締結・トークン設計・KYC/AML 設計・データ越境移転スキームの確定にあたっては、Web3 / 暗号資産に対応する法律事務所・税理士法人・監査法人との併用を強く推奨する。XTELA は技術アーキテクチャ・スタック選定・実装支援を担当するパートナーであり、法務・税務・規制対応そのものは取り扱わない。

    12. 著者:XTELAについて

    本記事の本文は、Conduit を中立的に整理することを目的として書かれている。

    XTELA とは

    XTELA はWeb3 と AI の設計・開発スタジオであり、主要な L2 スタック(OP Stack / Arbitrum Orbit / ZK Stack 等)を用いた L2 構築サービスを提供している。Conduit を含む主要 RaaS の選定・導入支援、日本企業向けの事業要件整理から運用体制構築までに対応している。

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