DEX(分散型取引所)開発の費用と工程|規模別の目安と最初に決めること
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自社トークンを売買できる場を、自分たちで持ちたい。そう考えたときに最初に決めるのは、DEX(分散型取引所)の形と、置くチェーンの2つです。形は大きく2つです。プールに預けたトークンで数式が価格を決めるAMM型と、売りと買いの注文を突き合わせるオーダーブック(板)型です。
AMM型なら、Uniswap系のオープンソースを土台にして費用を抑えられます。板型やチェーンをまたぐブリッジまで含めると、独自に作る部分が増えます。その分、費用も大きく変わります。
最初に決める2つのこと
AMM型か、オーダーブック型か
- AMM型:流動性プールに対して、数式(Uniswap V2の x*y=k など)で価格を自動で決めます。Uniswap、SushiSwap、PancakeSwap が代表例です。仕組みはUniswap v2 の定数積モデルの解説が基礎になります。
- オーダーブック型:中央集権型の取引所と同じく、売買の板で取引が成立します。永久先物に強い dYdX や Hyperliquid が該当します。独自のチェーンで板を動かす例はHyperliquid の仕組みの解説が参考になります。
このほか、複数のDEXから有利な取引経路を探すDEXアグリゲーター(1inch、Matcha など)もあります。
どのチェーンに置くか
Ethereum、Polygon、レイヤー2、自社チェーンなどから選びます。チェーンによって、土台に使えるオープンソースや、利用者がふだん使うウォレットが変わります。自社トークンが既にあるなら、まずそのチェーンから検討します。DeFi全体の中でのDEXの位置はDeFi開発ガイドで整理しています。
規模別の組み合わせと費用の目安
初期費用の目安は、設計だけなら約100万〜300万円、OSSを土台にしたAMM型なら約700万〜2,500万円です。板型やブリッジまで含めると、約2,000万〜4,500万円以上になります。
実際の費用は、要件と規模に合わせて調整します。
DEX構築の4つのステージ
どの規模でも、検討・設計・開発・運用の順に進みます。
- 基本構成・方式選定
- チェーン選定
- 対象トークン選定
- 技術相談・ミーティング
- メイントークン設計
- 収益モデル設計
- ブリッジ導入検討
- マーケ戦略・WP
- UI設計・実装
- スマートコントラクト
- バックエンド / インフラ
- ブリッジサービス
- コントラクト監査
- 運営ウォレットセキュリティ
- 初期流動性の投入
- コミュニティ運営支援
※各ステージの工程の中身は、次の「工程ごとにすること」で説明しています。
工程ごとにすること
XTELAが担当できる主な工程です。全体をまとめて任せることも、必要な工程だけを選ぶこともできます。「月額契約」の工程は、毎月の継続契約で行います。
DEXとCEX(中央集権型取引所)は何が違うか
DEXでは、利用者が自分のウォレットから直接取引します。取引はスマートコントラクトで自動的に成立し、秘密鍵は利用者が管理します。
| 項目 | DEX | CEX |
|---|---|---|
| 資産の管理 | 利用者自身(取引所に預けない) | 取引所が預かる |
| 取引の成立 | スマートコントラクト | 取引所のシステム(板) |
| 本人確認(KYC) | 原則不要(プロトコル次第) | 必須 |
| 取引所が破綻したとき | 預けていないので影響は小さい(代わりにコントラクトの不具合のリスクがある) | 資産が戻らないおそれがある |
| 流動性 | プールごとに分かれる | 大手に集まりやすい |
| 扱える資産 | 原則制限なし(誰でもプールを作れる方式が多い) | 取引所の上場審査が必要 |
日本の利用者に向けて運営する場合は、法律上の扱いを弁護士に確認してください。2026年7月に改正金融商品取引法が公布され、暗号資産の扱いは資金決済法から金商法へ移ります(施行は公布から1年以内)。
あわせて検討されることが多い施策
- ステーキング・ファーミング(考え方はインセンティブ設計の記事)
- DAO
- ERC20トークンの発行
- スマートコントラクト監査(監査が必要な理由と流れ)
DeFiの仕組みを横に並べて比べたいときはDeFi完全マップ 2026、管理者鍵の守り方はマルチシグの解説が参考になります。
XTELAができること
XTELAは、50以上のブロックチェーンプロジェクトを設計・開発してきた技術チームです。上の工程を、検討から運用まで通しで、または必要なところだけ担当します。EVM系でDEX・ステーキング・独自トークンをまとめて作った例はDeFiプラットフォーム構築の開発事例で紹介しています。法的な判断は弁護士と連携して進めます。